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Workspace Gate® Cloud Deployment導入事例

宝ホールディングス株式会社 様

「Workspace ONE」のクラウド化でサーバ運用にかかる負荷を大幅に削減

宝酒造、宝酒造インターナショナルやタカラバイオなどのグループ企業を統括している宝ホールディングス。同社ではこれまで、VMwareのデジタルワークスペースプラットフォーム「Workspace ONE」のゲートウェイサーバーであるUnifiedAccess Gateway(UAG)をオンプレミス環境で利用していたが、UAGのバージョンアップや各種メンテナンスにかかる運用負荷が増加。同時に、社内サーバを外部公開領域に置くセキュリティ面でのリスクも懸念材料だった。こうした課題を払拭するべく、2021年10月に「Workspace Gate Cloud Deployment」を導入。国内グループ企業で使用している2000台以上ものモバイルデバイスについて、クラウドベースでセキュアかつ適切な一元管理ができる環境を構築した。

オンプレミス環境における運用負荷やセキュリティリスクが課題に

焼酎、清酒、本みりんなど日本国内で酒類・調味料・酒精事業を展開している宝酒造、海外で酒類事業と日本食材卸事業を展開している宝酒造インターナショナルグループ、国内外で研究用試薬・理化学機器事業、CDMO事業等を展開しているタカラバイオグループなどを傘下に持つ宝ホールディングス。
同社では、グループ内で使用しているモバイルデバイスを一括管理するべく、2018年から2019年にかけてVMwareのデジタルワークスペースプラットフォーム「Workspace ONE」を導入。オンプレミス環境でモバイルデバイスの管理を行っていた。しかし、社内サーバのバージョンアップや各種メンテナンスにかかる運用負荷の増加、そして社内サーバを外部公開領域に置くことによるセキュリティ面でのリスクが課題になっていたという。
事業支援・IT推進部 副部長兼ITインフラ統括課長 杉本 賢二氏は当時の様子について、「ライセンスの保守期限が切れるタイミングで、オンプレミスとクラウドの工数比較を実施。今後の運用を考えると、工数だけでなくコスト面でもクラウド化にメリットがあると判断しました。その時、弊社の目的にジャストフィットしたのが『Workspace Gate Cloud Deployment 』です」と語る。

導入決定からわずか3ヶ月でのスピード構築と充実のサポート

Workspace Gate Cloud Deploymentは、社内サーバやクラウドとWorkspace ONEを連携するために必要なゲートウェイサーバの機能を、ウィザースがSaaSとして提供するサービスだ。ハードウェア・ソフトウェアの選定はもちろんのこと、クラウド環境の調達や構築などにかかる手間も一切不要。社内外にあるサービス・データのアクセスに必要な接続環境を短期間で構築するだけでなく、運用負荷の高いセキュリティパッチの適用やソフトウェアのバージョンアップにも対応してくれる。また、各企業の環境に合わせて設計・構築できる点もメリットといえる。
同社では2021年5月にWorkspace Gate Cloud Deploymentの導入検討を開始。比較検討を行った後、2021年7月に導入を決定した。
導入に際しては、社内と接続する部分の構築設定は宝ホールディングスで行い、Workspace Gate Cloud Deploymentとの接続はウィザースが担当。3ヶ月程度の構築設定期間を経て、10月から本格稼働がスタートした。
「もともと『Workspace ONE』を使用していたこともありますが、検討開始から実稼働まで非常に短期間で実現できたのは嬉しい限りです。また、弊社のセキュリティ要件に合わせるため多くのやり取りをさせていただきましたが、問い合わせに対する回答や設定変更もスピーディーで、サポート体制にも大変満足しています」(事業支援・IT推進部 ITインフラ統括課専任課長 桶屋 智則 氏)

快適なサーバ環境に加えてシステム管理者の負担軽減を実現

Workspace Gate Cloud Deployment の導入後、同社にどのような変化があったのか。そのメリットについて、事業支援・IT推進部 IT インフラ統括課 樽見 莞奈 氏は「従来のオンプレミス環境では、モバイルデバイスのセットアップなどでユーザーが一斉にアクセスした際、サーバ負荷の増加で動作が一時的に重くなっていたのです。しかし、今回はWorkspace Gate CloudDeployment の導入と同時にモバイルデバイスの入れ替えも行ったのですが、適切なクラウド環境を構築していただいたおかげか、そうしたサーバの重さを感じることなく快適にセットアップが行えました」と語る。 また、バージョンアップや各種メンテナンスはウィザースが担当するため、これまで下調べや準備、実際の作業にかかっていた手間や時間がほぼゼロに。セキュリティの脆弱性に関する情報収集なども不要になり、システム管理担当者の負担が大幅に減ったそうだ。
「各種メンテナンスやセキュリティ面で安心して任せられるのはもちろん、Workspace Gate Cloud Deployment の導入後はシステム自体がより安定稼働しているような気がします。実際に不具合の調査業務なども少なくなりました」(樽見 氏)

最新の機能拡充や活用方法・事例の紹介などにも期待

こうして同社ではWorkspace Gate Cloud Deploymentの導入により、国内グループ企業で使用している2000台以上ものモバイルデバイス(iPhone/iPad)について、クラウドベースでセキュアかつ適切な一元管理ができる環境を構築した。 実際に約1年弱使ってみた感想について、「ユーザー・システム管理者ともに大変満足度の高いサービスとなっています。クラウドサービスは今後も進化を遂げていくと思いますので、最新の機能拡充や活用方法・事例の紹介などにも期待したいですね」と語る杉本氏。
今後は会社支給のiPhone/iPadだけでなく、海外からのPC接続などに対しても、Workspace Gate Cloud Deploymentの適用範囲拡大を考えているそうだ。

お客様プロフィール

宝ホールディングス株式会社
(英文名:TAKARA HOLDINGS INC.)
住所 〒600-8688
京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20番地
設立 大正14(1925)年9月6日
資本金 13,226百万円(2022年3月31日現在)
従業員数 4,934人 ※2022年3月31日時点
URL https://www.takara.co.jp/
企業理念 自然との調和を大切に、発酵やバイオの技術を通じて人間の健康的な暮らしと生き生きとした社会づくりに貢献します

※Workspace Gate は(株)ウィザースの登録商標です。

※ページに記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。